Search Consoleに、生成AI機能でのサイト表示を専用に確認できるレポートが追加されました。姉妹記事『GA4のAI Assistantチャネル新設、見落としやすい分類の穴』と同じく、この種の新機能は提供開始日があいまいなまま語られがちです。今回は公式ブログ本文を直接開き、日付が実在するかどうかから確認しました。

検証環境:Google Search Central公式ブログ・Search Consoleヘルプ本文を2026-08-08に直接確認。

01何が起きたか|Search Consoleに生成AIパフォーマンスレポートが追加

Googleは公式ブログで、Search Consoleに新しい生成AIパフォーマンスレポートを追加したと発表しました。同ブログの本文冒頭には「2026年6月3日(水曜日)」という日付が明記されています(出典: Google Search Central Blog・2026-06-03公開)。

公式ブログの本文はこう書き出されています(出典: Google Search Central Blog・2026-06-03公開)。「本日、Search Consoleに新しい検索の生成AIパフォーマンスレポートがリリースされました」

レポートは検索用とDiscover用の2種類があり、今回扱うのは検索用です。

通常の検索パフォーマンスレポートと生成AIパフォーマンスレポートの関係 Search Consoleという親の下に2つの姉妹レポートが並ぶ図。左は従来からある検索パフォーマンスレポートで、クリック数・表示回数・CTR・掲載順位の4指標を含む。右は新設の生成AIパフォーマンスレポートで、対象はAI OverviewsとAI Modeの2機能、含まれる指標は表示回数のみで、クリック数・CTR・掲載順位の記載は見当たらない。新レポートは旧レポートを置き換えるものではなく、範囲の狭い並列のレポートであることを示す。下部の帯に、1,000行の制限など既存の制限は両方のレポートに共通して適用される旨を記す。 REPORT SCOPE 2つのレポートは置き換えでなく並列 Search Console 検索パフォーマンスレポート (従来からある通常レポート) ・クリック数 ・表示回数 ・CTR ・掲載順位 対象:検索結果全体 生成AIパフォーマンスレポート (2026-06-03新設・段階提供) ・表示回数のみ クリック数・CTR・順位は記載なし 対象:AI Overviews    AI Mode の2機能 ディメンション:ページ・国・日付・デバイス 1,000行の制限・期間などの既存制限は両レポートに共通 新レポートは旧レポートを置き換えない(表示回数の把握に特化)
通常の検索パフォーマンスレポートと生成AIパフォーマンスレポートの関係

02生成AIパフォーマンスレポートで何が変わるのか|見えるようになった指標

Search Consoleヘルプによると、対象機能はAI OverviewsとAI Modeの2件です(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。

レポートで確認できるディメンションは、ページ・国・日付・デバイスの4種類です。日付の粒度は、情報源によって記載が異なります。公式ブログによると、時間別・日別・週別・月別の4件です(出典: Google Search Central Blog・2026-06-03公開)。一方、Search Consoleヘルプによると、日別・週別・月別の3件しかなく、時間別はありません(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。

含まれる指標はインプレッション数のみです。本文全体を確認しましたが、クリック数・CTR・掲載順位を示す指標の記載は見当たりませんでした。

通常の検索パフォーマンスレポートと同じ制限が、この新レポートにも適用されます。Search Consoleヘルプは「1,000行の制限、期間など」の既存制限を挙げています(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。

03提供開始日をめぐる一次情報の確認結果

姉妹記事のいくつかは「公式ブログ本文では日付が確認できない」と留保していましたが、本文を直接開くと冒頭に日付表示があることを確認できました(2026-08-08確認)。

確認できたのは次の3点です。提供開始日は公式ブログ本文に「2026年6月3日(水曜日)」と明記されており、対象機能はAI OverviewsとAI Modeの2件です。

第三にレポートは「一部のウェブサイト」への段階的な提供です。公式ブログ・公式ヘルプの両方に明記されています(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。

一方で確認できなかった情報もあります。Search Engine Landは、初期提供が英国の一部サイト運営者限定だったと報道しました(出典: Search Engine Land・2026-06-03公開)。この「英国限定」という詳細は、Google公式ブログ・公式ヘルプの本文には見当たりません。

公式側の表現はいずれも「一部のウェブサイト」「段階的」という範囲表現にとどまります。対象国名を書く場合は、報道ベースの情報だと明示してください。

論点確認できたこと確認できなかったこと
提供開始日公式ブログ本文に2026年6月3日と明記(一次情報)
対象機能AI Overviews・AI Modeの2つ(一次情報)
提供範囲「一部のウェブサイト」への段階的提供(一次情報)英国限定という具体的な対象国(報道のみ・二次情報)
含まれる指標インプレッション数のみ(一次情報)クリック除外を明記した一文(本文に見当たらず)
公式ブログ・公式ヘルプで確認できたこと/できなかったことの検証フロー 上段の緑の箱は公式ブログ・公式ヘルプの本文で直接確認できた4点(提供開始日は2026年6月3日と明記/対象機能はAI OverviewsとAI Modeの2つ/提供範囲は一部のウェブサイトへの段階的提供/含まれる指標はインプレッション数のみ)をチェックマーク付きで示す。下段のアンバーの箱は本文からは確認できなかった2点(英国限定という対象国の詳細はSearch Engine Landの報道のみで公式本文になし/クリック数を除外すると明記した一文は本文に見当たらず)を疑問符付きで示す。報道や推測は公式の一次情報と区別して扱うべきという結論を下部に置く。 VERIFIED VS NOT 本文で確認できたこと/できなかったこと 確認できた(公式ブログ・公式ヘルプの本文) 提供開始日:2026年6月3日と本文冒頭に明記 対象機能:AI OverviewsとAI Modeの2つ 提供範囲:一部のウェブサイトへの段階的提供 含まれる指標:インプレッション数のみ 確認できなかった(本文に記載が見当たらない) ? 英国限定という対象国は報道のみ、公式本文になし ? クリック数を除外する旨を明記した一文は見当たらず 報道・推測と公式の一次情報は分けて扱う 対象国名を書く場合は報道ベースだと明示する
公式ブログ・公式ヘルプで確認できたこと/できなかったことの検証フロー

04生成AIパフォーマンスレポートの実務への影響

このレポートだけでは、生成AI経由の流入がコンバージョンにつながっているかは判断できません。インプレッション数だけを見て「AI検索での露出が増えた」と喜んでも、クリックや成果への接続は別の指標で確認する必要があります。

『GA4のAI Assistantチャネル新設、見落としやすい分類の穴』で扱ったAI Assistantチャネルと組み合わせれば、インプレッション側と流入側の両方を追えます。生成AIパフォーマンスレポートは表示回数の把握に、GA4側は実際の遷移の把握に役割が分かれます。

段階的提供のため、自社アカウントでまだ表示されない場合があります。Search Consoleヘルプは理由を2点挙げています(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。「すべてのプロパティに提供されているわけではない」ことと、「生成AI機能での表示回数が十分でない」ことです。

05生成AIパフォーマンスレポートの活用でいま何をすべきか

現時点で確認しておくべきことを整理すると、次の4点です。

  • 自社のSearch Consoleに生成AIパフォーマンスレポートが表示されているか確認する
  • 表示されない場合は、プロパティ未対応か表示回数不足かを切り分ける
  • インプレッション数の推移を、ページ・国・日付・デバイスの各ディメンションで確認する
  • クリック数を含む指標が必要な場合は、通常の検索パフォーマンスレポートやGA4側の指標と併用する

自社アカウントでレポートが表示されるようになったら、まず数週間分のインプレッション推移を眺め、特定ページへの偏りがないかを確認してください。生成AI機能はまだ仕様変更が続く領域のため、本記事も四半期ごとに一次情報を確認し直します。

06FAQ

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートはいつ提供が始まりましたか

公式ブログ本文に「2026年6月3日(水曜日)」と明記されています(出典: Google Search Central Blog・2026-06-03公開)。この日付は英語版・日本語版どちらの本文でも確認できました。

生成AIパフォーマンスレポートにクリック数は含まれますか

2026-08-08時点で確認した本文には、クリック数・CTR・掲載順位を示す指標の記載が見当たりませんでした。指標はインプレッション数のみです。

生成AIパフォーマンスレポートはどの機能を対象にしていますか

Search Consoleヘルプによると、AI OverviewsとAI Modeの2件です(出典: Search Console ヘルプ・2026-08-08確認)。Discover内の生成AI機能は、別レポートとして分かれています。

「英国から先行提供された」という情報は本当ですか

Search Engine Landの報道にはその記載があります(出典: Search Engine Land・2026-06-03公開)。ただしGoogle公式ブログ・公式ヘルプの本文には、対象国名の明記が見当たりません。事実として扱うなら、報道ベースの情報である旨を添える必要があります。

自社アカウントに生成AIパフォーマンスレポートが表示されません

段階的提供のため、まだ対象になっていない可能性があります。未対応プロパティか、表示回数不足が主な理由です。

生成AIパフォーマンスレポートだけで生成AI経由の成果は判断できますか

できません。このレポートはインプレッション数の把握に特化しており、クリックやコンバージョンへの接続は別の指標で確認する必要があります。