Google広告のヘルプセンターに、「入札単価の目標値調整ツール」の提供開始が案内されています。提供開始日は2026年7月6日で、8月17日に予定されているtCPA・tROASの挙動変更に備える機能です(出典: Google広告ヘルプ)。tCPAは目標コンバージョン単価、tROASは目標広告費用対効果の略で、スマート自動入札の設定項目です(出典: スマート自動入札について)。本記事は公式ヘルプとFAQの原文から、ツールの機能と対象範囲、設定手順を整理します。
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この記事で分かることは次の3点です。
- 入札単価の目標値調整ツールがいつから使え、何をするツールか
- ツールの通知・推奨値が届く条件と、届かない場合の理由
- 8月17日までに確認しておきたい対象範囲と設定手順3ステップ
01何が起きたか|目標値調整ツールの提供開始
Google広告は2026年7月6日から、「入札単価の目標値調整ツール」の提供を始めました(出典: Google広告ヘルプ)。対象は、過去12か月間に予算による制限を受けているキャンペーンがあり、目標値ベース入札を使っている広告主です。通知には、このツールへのリンクが含まれます。
通知は段階的に配信されています。アカウントにまだ表示されない場合も、リリースが進めば対象キャンペーンの設定画面に表示されます(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
広告運用全体の地図は『AI時代の広告運用、任せる工程と人が持つ工程の地図』を参照してください。tCPA・tROASの挙動変更の詳細は『Google広告のtCPA・tROAS挙動、8月17日から何が変わるか』にまとめました。
届く情報は2種類あります。「重要なお知らせ」は影響を受ける可能性のある広告主全体に、長い履歴をもとに送られます。目標値の「最適化案」が生成されるのは、直近データで影響が高いと判定されたキャンペーンだけです(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
コンバージョン数が7件未満のキャンペーンには、予測が難しいという理由で推奨目標値が表示されません。その場合もビジネス目標に合わせた手動調整が推奨されます。
02目標値調整ツールで何ができるか|過去実績にもとづく推奨値のワンクリック適用
目標値調整ツールは、過去実績にもとづく推奨目標値を示し、「適用」でワンクリック反映できます(出典: Google広告ヘルプ)。例えば目標アクション単価1,000円・直近実績500円のキャンペーンなら、現状維持のため目標値を500円へ引き下げられます。
公式には4つの選択肢が案内されています。目標値を維持する、直近実績に合わせる、独自の数値に調整する、コンバージョン数(値)の最大化へ切り替える、の4通りです(出典: Google広告ヘルプFAQ)。判断軸は『tCPA・tROAS変更に備える判断軸|目標値を据え置くか見直すか』で扱います。
目標値の変更はリアルタイムで反映されます。評価前に、1〜2回のコンバージョンサイクルを待つことが推奨されています。
03目標値調整ツールの実務への影響|対象と対象外の境界
変更が適用されるのは、検索・ショッピング・P-MAX・デマンドジェネレーション・ディスプレイ・ホテル・旅行の7種です(出典: Google広告ヘルプ)。対象外はアプリ・動画リーチ・動画視聴(VVC)の3種で、従来の動作のままです。
見落としやすい点があります。対象7種のうち、ディスプレイとホテルの2種にはすでに新動作が適用済みだと、公式ヘルプの利用資格表に明記されています。8月17日に新たに切り替わるのは、検索・ショッピング・P-MAX・デマンドジェネレーション・旅行の5種だけです。
対象は、Google広告・検索広告360が管理するキャンペーンです。ディスプレイ&ビデオ360では、デマンドジェネレーションだけが対象になります(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
| 区分 | キャンペーン種別 | 2026-08-08時点の状態 |
|---|---|---|
| 8月17日に新しく切り替わる | 検索・ショッピング・P-MAX・デマンドジェネレーション・旅行 | 目標値へより一貫して寄る動作へ移行する |
| すでに新動作が適用済み | ディスプレイ・ホテル | 新しい入札動作が先行して適用されている |
| 対象外(従来のまま) | アプリ・動画リーチ・動画視聴(VVC) | 以前の入札動作を継続する |
もう1点、FAQで確認できた事実があります。予算による制限を受けていない目標値ベースの入札キャンペーンは対象外です。動作は変わらず、従来の挙動が今回の更新後も続くと明記されています(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
P-MAXは検索・ディスプレイ・YouTube・Discover・Gmail・マップに自動出稿する仕組みです(出典: P-MAXキャンペーンについて)。
04いま何をすべきか|目標値調整ツールの設定手順3ステップ
目標値調整ツールを使った確認は、次の3ステップで進められます。
- Google広告アカウントで、検索・ショッピング・P-MAX・デマンドジェネレーション・旅行のうち「予算による制限」かつtCPA・tROAS(デマンドジェネレーションは目標クリック単価も対象)のキャンペーンを洗い出す
- 「入札単価の目標値調整ツール」で推奨目標値を確認する。コンバージョン7件未満のキャンペーンは推奨値が出ないため、手動で目標値を検討する
- 目標値を据え置く・推奨値へ更新する・独自の値へ調整するいずれかを選び、8月17日より前に適用し、1〜2回のコンバージョンサイクルが経過するまで評価を待つ
Googleが1日の予算や目標値を自動的に調整することはありません(出典: Google広告ヘルプ)。ツールが推奨値を示しても、適用するかは広告主の判断です。据え置くか見直すかの判断軸は『tCPA・tROAS変更に備える判断軸|目標値を据え置くか見直すか』にまとめました。
05FAQ
目標値調整ツールはいつから使えますか
2026年7月6日から順次提供が始まっています。段階的リリースのため、アカウントによってはまだ表示されない場合もあります(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
目標値調整ツールに推奨値が表示されないのはなぜですか
コンバージョン数が7件未満のキャンペーンでは、予測が難しいという理由で推奨目標値が算出されません(出典: Google広告ヘルプFAQ)。この場合もビジネス目標に合わせた手動調整が推奨されます。
目標値調整ツールの対象に、予算による制限を受けていないキャンペーンも含まれますか
含まれません。予算による制限を受けていない目標値ベースの入札キャンペーンの動作は変わらないと、公式FAQに明記されています(出典: Google広告ヘルプFAQ)。
目標値調整ツールを使わないとどうなりますか
対象キャンペーンでこれまで目標値を上回る成果を挙げていた場合、8月17日以降にパフォーマンスが目標値へ近づく可能性があります(出典: Google広告ヘルプ)。現在の目標値がビジネス目標どおりなら対応は不要です。
ディスプレイとホテルのキャンペーンも今から確認が必要ですか
ディスプレイとホテルにはすでに新しい入札動作が適用済みです。8月17日に新たに切り替わる5種とは状況が異なるため、確認の優先度は相対的に低くなります。
デマンドジェネレーション以外でも目標クリック単価は対象ですか
いいえ。今回の更新で目標クリック単価が対象になるのはデマンドジェネレーションだけです(出典: Google広告ヘルプFAQ)。他の種別ではtCPA・tROASが対象です。