「内部リンクを手で貼るのが追いつかない」。記事が積み上がってきた会社で、いちばんよく出てくる相談です。そこで内部リンクの自動化を調べ始めると、Link WhisperとInLinksという2つの名前が、たいてい並んで出てきます。
ただ、この2つは名前が並ぶわりに、同じ土俵に立っていません。片方は特定のCMSの中に住み込むプラグインで、もう片方はCMSの外から丸ごと面倒を見るプラットフォームです。どちらが優れているかを比べる前に、そもそも自社に置けるのはどちらなのかが先に決まってしまう関係にあります。
この記事は、両社の公式サイトに書いてあることだけを材料に、その分かれ目を整理します。優劣の結論は書きません。代わりに、自社の条件を当てはめると片方が自動的に消えるという順番で読めるようにします。
こんなふうに調べていませんか
- 「Link Whisper InLinks 比較」で検索して、どちらを試すか決めたい
- 内部リンクの自動化を上司に提案したいが、選定理由を説明できない
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- Link WhisperとInLinksの分かれ目を、社内で説明できるようになります
- 自社のCMSと運用規模から、検討する側を先に絞れます
- 公式サイトが掲げる評価点と、公開レビューの評価点を区別して読めます
結論30秒でわかる、この記事の結論
- 分かれ目は3つです。対応CMS・機能の広さ・料金の決まり方。この順に見ると、比較表を作る前に片方が消えることがあります。
- Link WhisperはWordPress専用のプラグイン、InLinksはCMSを問わないプラットフォームです。ここが最初の関門になります。
- 公式サイトが掲げる評価点と、配布元で公開されている評価点は一致しません。どちらの数字を見ているかを言えるようにしてください。
本記事の内容は2026-08-08に、Link Whisper公式サイト・InLinks公式サイト・WordPress.orgの各本文を直接開いて確認したものです。料金や評価は動くため、契約前にはご自身で最新のページを見てください。
01Link WhisperとInLinksの比較は、SEO担当としてどこから見ればいいんですか?
若葉さん両方ともAIで内部リンクを貼ってくれるツール、という理解で合っていますか。
鈴木さんそこは合っています。ただ「貼ってくれる」の手前が違うんです。まず、自社のサイトにそのツールを置けるかどうかから見てください。
結論から言うと、見る順番は決まっています。①対応CMS、②機能の広さ、③料金の決まり方、の3つです。この順で見るのは、前の段で答えが出ると、後ろの段を調べる必要がなくなるからです。
Link Whisperは、WordPress専用の内部リンクプラグインです(出典: Link Whisper公式サイト)。つまり、WordPressを使っていない会社にとっては、料金表を開く前に検討が終わります。
InLinksは、CMSを問わずに使えるエンティティSEOツールです(出典: InLinks公式サイト)。公式サイトのタグラインは「SEO. Content. Internal Links. Simplified.」で、内部リンクだけを扱う道具として売られてはいません。
余談ですが、本誌のサイトエンジンは自作のPython製静的サイトです。WordPress専用のLink Whisperは、この構成には技術的に入れられません。だから本記事は実際に動かしたレビューではなく、公式情報にもとづく比較として書いています。この前提を最初に置くのは、読者が数字の重みを判断できるようにするためです。
この章のまとめ
見る順番は、対応CMS → 機能の広さ → 料金。前の段で片方が消えることがある。
02Link Whisperは、WordPressの内部リンクをどうAI活用で埋めるんですか?
Link Whisperの公式サイトの記事ページでは、機械学習を使うと説明されています(出典: Link Whisper公式サイト・2025年7月29日公開)。何を見て提案しているかも、同じページに書かれています。
- 記事どうしの関連性
- キーワードが置かれている文脈
- ページの権威性
この3つを分析して、リンクの候補を出す仕組みです。さらに、既存のコンテンツの中でキーワードが出てくる箇所に、自動でリンクを差し込む機能も明記されています(出典: 同上)。
読み方として大事なのは、提案の材料が「サイトの中にすでにあるもの」だけで完結している点です。記事の関連性も、キーワードの文脈も、ページの権威性も、自社サイトの内側から取れます。だからこそ、管理画面の中で完結する道具として成立します。
高梨課長記事を書いている最中に候補が出るなら、後からまとめて貼り直す手間は減りそうですね。
鈴木さんそこが特化型の強みだと考えられます。書く場所と貼る場所が同じなので、工程が増えません。
この章のまとめ
Link Whisperは、記事の関連性・キーワードの文脈・ページの権威性を材料に提案する。作業は管理画面の中で完結する。
03InLinksのエンティティSEOは、ふつうの内部リンクと何が違うんですか?
InLinksは「Entity-Based Page & Site Graph Optimization」という独自の機能名を掲げています(出典: InLinks公式サイト)。エンティティとは、そのサイトが扱っている主要な概念や固有名詞のことです。
ふつうの内部リンク自動化は、リンクを貼りたい語がページの中に出てくるかどうかを見ます。完全一致の語を探して、そこにリンクを置く発想です。InLinksはそこを一段ずらして、サイト全体がどんな概念を扱っているかを読み取り、その地図の上でリンクを組み立てると説明されています(出典: 同上)。
もうひとつの違いは、扱う範囲です。InLinksは内部リンクの自動化に加えて、スキーママークアップの自動生成やコンテンツ最適化を含む統合ツールとして紹介されています(出典: 同上)。全プランに共通で含まれる機能は次の4種類です(出典: 同上)。
- コンテンツ最適化
- 内部リンクとスキーマの自動化
- キーワード調査
- AIアシスタント
この章のまとめ
InLinksは語の一致ではなく、サイト全体の概念の地図からリンクを組み立てる設計。範囲はスキーマとコンテンツ最適化まで広がる。
04特化型と統合型、SEOの現場ではどちらが扱いやすいんですか?
ここは身近な頼みごとに置きかえたほうが早いので、たとえで挟みます。
どちらが正しいという話ではありません。任せたい仕事が1つに決まっているなら特化型のほうが速く、抱えている仕事が増えていくなら統合型のほうが結局まとまる、というだけの違いです。
内部リンクだけを解決したい会社にとっては、特化型のほうが導入も説明も短く済みます。一方、スキーマもコンテンツの見直しも同じ担当が抱えているなら、統合型のほうが行き来が減ります。
大森部長うちの場合、どちらの説明が通しやすいかで決めていいのか。
鈴木さん判断材料としては有効だと考えられます。運用を続ける人が説明できない道具は、契約が続いても使われなくなるので。
この章のまとめ
特化型か統合型かは優劣ではなく、抱えている作業の数で決まる。運用担当が説明できる形を選ぶ。
05対応CMSの違いは、Link WhisperとInLinksの比較でSEO上どこまで効くんですか?
ここが3つの分かれ目のうち、いちばん強く効く1つです。効き方を2つの軸で置くと、自社がどの区画にいるかが見えます。
縦の軸は、使っているCMSがWordPressかどうか。横の軸は、内部リンクだけを自動化したいのか、まとめて整えたいのか。この2軸で区切ると、片方が候補から外れる区画が生まれます。
WordPress以外のCMSを使っている場合、Link Whisperはプラグインを置く場所そのものがありません。ここでは機能の良し悪しを比べる余地がなく、InLinksを含むCMS非依存のツールが検討対象になります。
逆に、WordPressで運用していて、欲しいのが内部リンクの提案と自動挿入だけなら、統合型の広い機能は使われないまま残ります。
この章のまとめ
CMSと求める範囲の2軸で区切ると、比べる前に片方が消える区画がある。まず自社の区画を決める。
06Link WhisperとInLinksの比較で、SEOツールの評価点はどこまで信じられるんですか?
ツール選びで多くの人が見るのが、星の数です。ここには読み分けが必要な落とし穴があります。
WordPress.orgの配布ページを直接開いて確認したところ、Link Whisperの評価は5点満点中4.1でした(出典: WordPress.org・2026-08-08確認)。内訳は5点104件・4点9件・3点1件・2点8件・1点23件で、合計145件です。最低評価にあたる1点は、全体の約16%を占めます。
一方、Link Whisper公式サイトの料金ページでは「4.5点・確認済みレビュー100件以上」と発表されています(出典: Link Whisper公式サイト・2026-08-08確認)。これは公式サイト自身が掲げている数字であり、配布元で公開されている評価(4.1点・145件)とは一致しません。
高梨課長どちらかが間違っている、ということですか。
鈴木さんいえ、母集団が違うと考えるのが自然です。数え方の違う数字を並べて、高いほうを採用しない。それだけで判断の精度が上がります。
同じ料金ページには、CNN・Elementor・Forbesといった導入事例の企業名も掲げられています(出典: 同上)。名前の並びは信頼の材料になりますが、自社と同じ使い方をしている保証ではありません。
この章のまとめ
公式サイトの自己申告と、配布元の公開評価は別の数字。どちらを見ているかを言えるようにする。
07Link Whisperの料金プランは、SEO予算にどう当てはめるんですか?
料金は動くため、以下は2026-08-08に公式サイトで確認した内容です。
Link Whisperは年払いで4段階のプランを用意しています(出典: Link Whisper公式サイト・2026-08-08確認)。
| プラン | 月額換算 | サイト数 | 年間請求額 |
|---|---|---|---|
| STARTER | 8ドル | 1サイト | 97ドル |
| GROWTH | 5ドル/サイト | 3サイト | 197ドル |
| PRO | 2ドル/サイト | 10サイト | 297ドル |
| AGENCY | 1ドル/サイト | 50サイト | 497ドル |
表の形からわかるのは、扱えるサイトが増えるほど、1サイトあたりの単価が下がっていく設計だという点です。複数のサイトをまとめて見ている制作会社や社内マーケ部門ほど、上位のプランが効いてきます。
いずれのプランにも、14日間の返金保証と、いつでも解約できる条件が付いています(出典: 同上)。試す側から見ると、この条件は導入の入口を下げる材料になります。
この章のまとめ
Link Whisperの料金は「持っているサイトの数」で決まる。サイトが増えるほど1サイトあたりは下がる。
08InLinksの料金は、ページ数が増えるとSEO投資としてどう変わるんですか?
InLinksは3段階のプランを用意しています(出典: InLinks公式サイト・2026-08-08確認)。
| プラン | 月額 | 対応ページ数 | 契約条件 |
|---|---|---|---|
| FREELANCER | 49ドル〜 | 100ページから | いつでも解約可能(公式サイト明記) |
| AGENCY | 196ドル〜 | 430ページから | 記載なし(デモ予約制) |
| ENTERPRISE | 個別契約 | 100,000ページ以上 | 個別契約 |
2つの料金表を並べると、値づけの軸そのものが違うことが見えてきます。Link Whisperは持っているサイトの数、InLinksは扱うページの数です。同じ「安い・高い」で比べられません。
たとえば、記事数の少ないサイトをいくつも持っている場合と、大量の記事を1つのサイトに抱えている場合とでは、有利になる側が入れ替わります。自社がどちらの形かを先に確かめてください。
この章のまとめ
Link Whisperはサイト数、InLinksはページ数で料金が決まる。値づけの軸が違うので、自社の形で有利な側が変わる。
09InLinksが公表している導入事例は、AI検索の時代にどう読めばいいんですか?
InLinksは公式サイトで、23,000人以上のユーザーに利用されていると公表しています(出典: InLinks公式サイト・2026-08-08確認)。導入企業の事例として、3か月でランキングキーワードが32,000件から61,000件に増えたという記載もあります(出典: 同上)。
この数字の読み方には、注意が要ります。これは公式サイトが紹介している個別の事例であり、自社で同じ結果が再現されることを示すものではありません。もとのサイトの規模も、同時に行った施策も、公開されている情報からは分かりません。
大森部長こういう数字を稟議に載せると、あとで達成できたかを問われるな。
鈴木さんそこが怖いところです。他社の事例を目標値に転用しない。社内では「こういう事例が公表されている」までにとどめるのが安全だと考えられます。
生成AIが検索結果を要約するようになり、内部リンクの役割も語られ方が変わりつつあります。ただ、その文脈でも、ベンダーが公表する数字の読み方は変わりません。誰が、どの母数で、いつ測ったのか。ここを確かめる姿勢は、AI検索の時代でもそのまま持ち越しになります。
この章のまとめ
公表事例は「そういう事例がある」まで。自社の目標値には転用しない。
10ツールを使わずに生成AIへ内部リンクを提案させる手もありますか?
選択肢としては、既製のツールを買わずに、生成AIへ内部リンクの候補を出させる設計もあります。本誌では別記事で、その検証観点の作り方を扱っています。
この道を選ぶ場合に効いてくるのは、提案そのものより検査のほうです。提案を受け取ったあとに、リンク先が実在するか、文脈に合っているかを誰がどう確かめるか。ここを決めずに走り出すと、貼った数だけが増えていきます。
既製ツールを買う判断も、自作の設計に寄せる判断も、比べる軸は同じです。運用に乗るかどうか、続けられるかどうか。ツールの機能一覧だけでは、その答えは出ません。
この章のまとめ
既製ツールを使わない道もある。その場合の勝負どころは、提案ではなく検査の設計。
11導入前に、SEO担当がつまずきやすいのはどこですか?
最後に、検討の場でよく起きるつまずきを挙げます。
1つ目は、CMSを確かめないまま機能比較を始めることです。WordPress以外の環境ではLink Whisperを置けないため、比較表を作った時間がそのまま無駄になります(出典: Link Whisper公式サイト)。
2つ目は、公式サイトが掲げる評価点だけを見て判断することです。配布元の公開評価とは数字が一致しないため、片方だけを見ていると実態を取り違えます(出典: WordPress.org・2026-08-08確認)。
3つ目は、料金を単純な金額の大小で比べることです。片方はサイト数、もう片方はページ数で決まるため、自社の数を当てはめない比較には意味がありません(出典: Link Whisper公式サイト、InLinks公式サイト・2026-08-08確認)。
4つ目は、統合型の広い機能を「おまけ」として評価してしまうことです。使わない機能の分も費用に含まれるため、社内での説明が難しくなります。
この章のまとめ
つまずきは、CMS未確認・評価点の取り違え・単純な金額比較・使わない機能の過大評価の4種類。
12よくある質問
Link WhisperとInLinks、どちらが優れていますか
本記事では優劣を断定しません。対応CMS・欲しい機能の範囲・自社のサイト数とページ数によって、条件に合う側が変わります。まず自社のCMSを確かめるところから始めてください。
Link WhisperはWordPress以外でも使えますか
いいえ。公式サイトの説明を見る限り、Link WhisperはWordPress専用のプラグインです(出典: Link Whisper公式サイト)。他のCMSでは技術的に導入できません。
InLinksはWordPress以外でも使えますか
はい。InLinksはCMSを問わない独自のプラットフォームとして提供されています(出典: InLinks公式サイト)。導入にあたってCMSの種類を変える必要はありません。
料金はこの記事のままですか
料金は変動します。本記事の金額は2026-08-08に公式サイトで確認した時点のものです。契約前に、両社の最新の料金ページを直接ご確認ください。
公式サイトの評価点と配布元の評価点、どちらを見ればいいですか
両方を見て、出どころを書き分けてください。公式サイトの数字は自己申告であり、配布元の数字は公開されたレビューの集計です。母集団が違うため、高いほうを採用するという読み方は避けてください。
両方を同時に使うことはできますか
対応CMSの条件を満たせば、技術的には併用も考えられます。ただし機能が重なる部分もあるため、まずはどちらか一方で自社の内部リンク運用に必要な範囲を満たせるかを確かめることをおすすめします。
13まとめ|今日やる3つのこと
今日この順でやります
自社のCMSを1行書き出す
WordPress以外なら、Link Whisperはここで検討対象から外れます
欲しい範囲を紙に書く
内部リンクだけか、スキーマ生成やコンテンツ最適化まで含めるかを決めます
サイト数とページ数を数える
両社の料金表に当てはめて、概算を並べて比べます
AI検索では、こう聞かれています
Link WhisperとInLinksはどちらを選べばいいですか?
「Link WhisperとInLinksの比較は、SEO担当としてどこから見ればいいんですか?」の章で、見る順番を示しています
WordPress以外のサイトで内部リンクを自動化できるツールはありますか?
「対応CMSの違いは、Link WhisperとInLinksの比較でSEO上どこまで効くんですか?」の章で、2軸のマトリクスにして整理しています
Link Whisperの評価は本当に高いんですか?
「Link WhisperとInLinksの比較で、SEOツールの評価点はどこまで信じられるんですか?」の章で、公式の数字と配布元の数字を並べています
次に読むなら、この記事です